よく投資の本やネットなんかに「投資はなくなっていいお金で始めよう」「投資は余裕資金で始めよう」みたいな文言が書かれております。
確かにその通りだと思います。
投資は必ずしも成功が約束されている行為ではありません。
ホントかどうか分かりませんが投資をやっている大部分の人が損をしているなんて話を聞くこともありますし、仮に自分の全財産を投下して、それが半分になったりでもしたら目も当てられませんからね。
だから理屈としては分かります。投資はなくなっても大丈夫なお金や余裕資金でやるべきです。でも当たり前のことなんですけど、無くなってもいいお金なんて普通無いですよね。
私も低所得とは言え長年働いておりますので、無くなっても生活に困らない程度の資金なら用意は出来ます。
でも仮に貯金が500万円あるとして、じゃあ100万ぐらいなら無くなっても別にいいやとはなりませんよね。500万のうち100万でもなくなれば当然パニくりますし大混乱します。ショックでそこら中転がり回ります（見たことはない）。
と言うか自分の場合ストレス耐性が低いので、100万どころか10万円の損失でも普通にパニくります。そのため投資した際、冷静な判断が下せなくなり、計画通りの投資の遂行が出来無くなると言うミスを何度も繰り返してます。
やはりこれはメンタルの弱さもあるんでしょうけど、単純に自分が低所得者というのも関連しているからなのではないかと思われます。高所得者でしたら10万20万程度難なく稼げますし、100万程度でも楽勝でしょう。
しかし自分は10万円程度稼ぐにもやっとの有り様という体たらく。それこそ毎日嫌な思いして職場に通って10万円稼いでいるんです。そんな10万円を相場という物はあっという間に持って行きやがります。
普通に耐えられる訳がありません。
自分の場合投資でポジションを持った時「とりあえず30万円ほどの損失を許容しよう」とか「長期で積み立てよう」などと考えて始めたりするんですが、相場が動いて10万程度の含み損が発生すると「自分はこの10万円を稼ぐために何日苦労したんだ？」「この10万円があればゲーム機でもフィギュアでも買えたんじゃないのか？」なとど考えてしまい、それ以上に損失に耐えられず損切りを実行してしまったりするんですよね。
そうすると気分的には損失から解放されて楽にはなるからです。
でも結果的にこういうことを続けてると投資では一生勝てないわけでして…。
確かにこれなら大損はしませんけど、こんな調子では積み立てもままなりませんし、上がる相場も一直線で必ずしも挙がるわけではないので、勝てる相場でも振り落とされてしまいますからね。
結局低所得者にとってはいくら貯金があろうが、無くなってもいいお金なんてないので、損失に耐えられる思考パターンは出来ていないと言うことなのだと思います。
従って低所得者にとっての良い方法は、一度投資をしたら口座や株価を一切見ないか（見なければ自分がいくら損しているか分からないので）、もしくは投資には一切近づかないと言うことになるかと思います。
もちろんこれは自分を軸にして考えた場合での話であって、ギャンブラー気質の方はこの限りではないかと思いますけど。
ただ、リタイアするには投資を行うのは必須だと思うので、投資をしないと言うことは死ぬまで働き続けると言うことに他なりません。そうなると投資をしないという選択肢はあり得ないですよね。まあ結局センスがない奴が投資をしたところで金を減らすだけなので、何もしないのが一番良いのかもしれませんが。
