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物価が上がってもちっとも嬉しくない

 

 

 物価高ですが最近よく話題になってます。日本は今まで慢性的な物価下落(デフレ)に悩まされていたらしいです。そのため色んな偉い人たちが色んな政策を駆使して頑張ってきました(よく分かってない)。その結果なのか、それとは全く関係の無い別の理由なのか、ただの低所得者である自分にはよく分かりませんが、漸く日本も物価が上がり始めたらしいです。良かったですね。

 

しかしながらこのことを喜んでいる人たちは、世間ではあまり見受けられないように思えます。新聞などの論調を見ても「物価高に対策を!」的な物ばかりで「物価が上がり始めてよかったにゃー」と言った記事を見たことはありませんし、ネット上でも物価高を喜んでいるような人はあまり見たことありません。

 

かくいうこの僕も全く喜んでいない人間の一人でして、夢の物価高の時代がいよいよ到来したと言うのに全く嬉しくないですし、むしろ騙されたと思ってます。さんざん色んな本やネットの記事で「インフレはいいことだ」と頭にたたき込まれてきたので、インフレというものはさぞいい物なのだと思っておりましたが、実際になってみると全然違いました。インフレって物価高のことだったんですね。

 

 まあ冗談はさておき、金持ちに関してはよく分かりませんが、貧乏人にとっては物価が上がっていい事なんて全くないように思えます。はっきり言ってしまえば物価が上がるということは、手持ちのお金で買える物が減ると言うことですもんね。

例えば100万円の貯金があるとして、去年まで1万円で買えたフィギュアが2万円に値上がりしたとします。そうなりますと去年までは100万円で100個買えたフィギュアが、今年には50個しか買えないわけです。つまり自分が毎日やりたくもない労働をして、嫌な思いに耐えながら必死になって貯めたお金の価値が、何もしてないのに半分になったと言うことです。そう考えると物価高なんて全く嬉しくも何ともないですよね。

 

まあそれでも物価高と同じように給料も上がっていく状況になれば話は違ってくるのかも知れません。実際そのようなことを言っている人たちもいます。「今の物価高は悪い物価高」なのだと。しかし冷静になって考えてみると物価と同じ割合で給料が上がろうが、結局買える物が増えるわけではないので、何がいいのかよく分かりませんし、嫌な思いをして貯めた貯金が目減りしていくことに変わりは無いので、結局ちっとも嬉しく無いという結論になります。

そう考えるとなぜ自分は物価高をあれほど良いことだと思わされてきたのか本当に謎ですね。